令和4年度都立入試 応募倍率シミュレーション

2022年1月15日
ひかり個別指導学院 塾長日記

先日、東京都中学校長会進路対策委員会より「都立高校志望予定調査」が発表されました。

これを中3生に伝えたところ、倍率が高い高校を志望している生徒が多かったこともあり、残念がる生徒がちょっと多いように感じられました。

男子は、鷺宮高校の倍率の高さと、武蔵丘高校・杉並高校の倍率が想定よりちょっと低かったことが目立ちました。女子は、豊多摩高校、井草高校、石神井高校、鷺宮高校とそれぞれ倍率が高かったことが目立ちました。

さて、この校長会志望調査のデータから、あるシミュレーションをしてみました。
旧第3学区+1校をピックアップして、過去数年のデータを参考にして、その中での倍率の推移の考えてみました。

旧第3学区+1校の11校のみの世界だとして、その中での生徒推移のシミュレーションです。生徒推移も学区内のみ行われるという設定です。
※旧第3学区に近隣の1校(杉並総合高校)を加えてみました。

※あくまでも個人的なシミュレーションです。数値等一部おかしなところもあるかもしれません。ご容赦ください。

※男子生徒より女子生徒の方が点数が高いというデータがありますので、今回わざと全ての学校に対して男女緩和枠は全て女子生徒が合格になるという極端なシミュレーションをしてみました。

令和4年度都立入試応募倍率シミュレーション
男子
校長会志望校調査 応募状況(初日差替前) 最終応募数(差換後) 合格発表
男女枠緩和 定員(全) 予備志望数 予備倍率 推薦枠 予備実質倍率 一般定員 応募数① 応募倍率① 予備倍率との誤差 実質倍率との誤差 増減② 応募数② 応募倍率② 欠席減数 受験者 男女別 合格数 内男女緩和枠合格数 合計合格数 合格率
旧3学区 西 164 233 1.42 32 1.52 132 220 1.67 0.25 0.14 0 220 1.67 -40 180 119 0 119 1.51
豊多摩 164 290 1.77 32 1.95 132 270 2.05 0.28 0.09 -10 260 1.97 -40 220 119 0 119 1.85
井草 144 226 1.57 28 1.71 116 200 1.72 0.15 0.02 0 200 1.72 -25 175 105 0 105 1.67
石神井 144 236 1.64 29 1.80 115 230 2.00 0.36 0.20 -20 210 1.83 -20 190 104 0 104 1.83
武蔵丘 165 159 0.96 33 0.95 132 170 1.29 0.32 0.33 10 180 1.36 -10 170 119 0 119 1.43
杉並 165 139 0.84 33 0.80 132 140 1.06 0.22 0.26 5 145 1.10 -10 135 119 0 119 1.13
鷺宮 144 245 1.70 29 1.88 115 220 1.91 0.21 0.03 -10 210 1.83 -10 200 104 0 104 1.92
光丘 120 100 0.83 24 0.79 96 90 0.94 0.10 0.15 15 105 1.09 -5 100 87 0 87 1.15
練馬 123 95 0.77 24 0.72 99 100 1.01 0.24 0.29 -5 95 0.96 0 95 90 0 90 1.06
田柄 82 35 0.43 16 0.29 66 40 0.61 0.18 0.32 10 50 0.76 0 50 50 0 50 1.00
近隣その他 杉並総合 男女混合 5

 

女子
校長会志望校調査 応募状況(初日差替前) 最終応募数(差換後) 合格発表
男女枠緩和 定員(全) 予備志望数 予備倍率 推薦枠 予備実質倍率 一般定員 応募数① 応募倍率① 予備倍率との誤差 実質倍率との誤差 増減② 応募数② 応募倍率② 欠席減数 受験者 男女別 合格数 内男女緩和枠合格数 合計合格数 合格率
西 152 230 1.51 30 1.64 122 220 1.80 0.29 0.16 0 220 1.80 -20 200 110 25 135 1.48
豊多摩 152 271 1.78 30 1.98 122 250 2.05 0.27 0.07 -10 240 1.97 -15 225 110 25 135 1.67
井草 133 276 2.08 26 2.34 107 240 2.24 0.17 -0.09 -20 220 2.06 -10 210 97 21 118 1.78
石神井 132 260 1.97 26 2.21 106 220 2.08 0.11 -0.13 -10 210 1.98 -10 200 96 21 117 1.71
武蔵丘 152 192 1.26 30 1.33 122 190 1.56 0.29 0.23 15 205 1.68 -5 200 110 25 135 1.48
杉並 152 134 0.88 30 0.85 122 130 1.07 0.18 0.21 10 140 1.15 0 140 110 25 135 1.04
鷺宮 132 304 2.30 26 2.62 106 240 2.26 -0.04 -0.36 -20 220 2.08 -10 210 96 21 117 1.79
光丘 111 69 0.62 22 0.53 89 80 0.90 0.28 0.37 10 90 1.01 0 90 81 9 90 1.00
練馬 114 117 1.03 22 1.03 92 120 1.30 0.28 0.27 10 130 1.41 0 130 83 18 101 1.29
田柄 76 47 0.62 24 0.44 52 50 0.96 0.34 0.52 5 55 1.06 0 55 47 8 55 1.00
杉並総合 221 193 0.87 67 0.82 154 160 1.04 0.17 0.22 10 170 1.10 0 170 154 1.10
0
※あくまで全てシミュレーションの値です。
①「推薦入試+一般入試」の合計定員数
②校長会予備調査での倍率。「推薦+一般入試」の人数に対する倍率のため一般入試倍率とは誤差がでます。
③「推薦+一般入試」から「推薦枠の人数」と「合格者の人数」を差し引いた値です。
④初日の応募状況。校長会調査に比べ、推薦枠が減るため応募数は減る傾向です。代わりに応募倍率は上がる傾向があります。
⑤「初日+二日目」の合計から増減数です。旧第3学区内のみの移動でのシミュレーションです。
⑥最終的な受験前の倍率です。
⑦私立に決定した生徒や当日体調不良の生徒の減数です。
⑧男女別(90%枠)の合格者数です。
⑨男女混合(10%)枠の合格者数です。
※シミュレーションのため、今回はこの枠全て女子が合格したという設定にしています。
⑩最終的な合格数です。
⑪最終的な合格倍率です。

 

いかがでしょうか・・・

校長会の数値は「推薦+一般入試」の人数に対する志望者数の倍率ですので、実際の倍率と異なる点は注意ですね。

それを差し引いたデータも出しています。

近からずも遠からずの数値となるかもしれません。
また注意すべきは前年より男女枠緩和校が増え、全校に導入された点ですね。

※男女別定員の緩和措置:男女別定員の90%を男女別の順位で合格者を選抜し,残り10%を男女合同の順位で合格者を判定する制度です。

もう一点、以下の点が気になります。
このシミュレーションでは、例えば「練馬高校」の男子の最終応募倍率が0.96になっています。
通常この場合、全生徒入学のはずなのですが、女子生徒が多いために最終合格倍率が1倍を越える結果になりました。驚きですね。

定員割れしているはずが男女枠緩和により不合格となってしまう可能性があるのです。

男子定員99    女子定員92
男子受験数95   女子受験数130

それぞれ9割は男女別で合否がでますので

第一段階として
男子合格数90名  女子合格数83名
が選ばれます。

その後、残りの18名の枠を
男子5名 女子47名 で争う形となります。

結果、例えば合格者 男子0/5名 女子18名/47名
となる可能性があります。

※女子の方が点数が良いというデータがありますので、残りの18枠全てが
女子生徒になるというシミュレーションです。

結果、悲しいことに最終応募倍率が1倍を切っていたのに、不合格になってしまう
ケースがありうることになります。

このケースですと、練馬高校にやや挑戦・チャレンジするレベルの男子生徒は注意が必要となるわけです。

最終応募倍率が出た後に、全てではないですが男子は見た目の倍率より倍率が上がることもあり、女子はややそれより倍率が下がることがあるということを頭に入れた方が良いということです!(ただし基本的には実力勝負ですので、統計は何の役にも立ちません。女子の皆様も油断せず頑張って合格を勝ち取ってください)

脅すような形となってしまいましたが、男子の方が人数が多いため元の募集人数が多かったり、倍率が女子よりは低めに出たりと優遇されている面もあるとは思います。
あとはデータを気にせず、またギリギリの合格とならないようにしっかり勉強し、自らの手で合格を勝ち取ってもらいたいと思います。

※ちなみに昨年男女緩和枠を設けていた第3学区5校のうち1つの高校を除き、4つの高校での残り10%枠は全て女子生徒が勝ち取るという恐ろしい結果になったこともあり、このような形を取りました。現実に女子の倍率は全高校下がっているというデータはあります。

今回の入試からは特にこういったデータも少し頭に入れつつ志望校選択を考えなければならないということですね。生徒・保護者の方ともしっかり話をしていきたいと思います。

少しでも何かの参考になれば幸いです。