下井草教室の向川原です。
以前、授業の際に、ある生徒に「何でこんな数学やらなきゃないのかわからない、人生に必要ないじゃん」と言われたことがありました。
…まあ、正直なところ、塾の先生がこう言ってしまうと世話ないのですが、実用性というものからすると必要かどうかと言えば、そうでないものもたくさんある気がします。
例えば、私は理系でしたので、高校生の時数学を勉強した際に、「数学C」という単元があまり得意でなく、沢山勉強してマスターした思い出があるのですが、日常生活で役に立っているかというと多分立っていないどころか、2012年度の教育指導要領改正で単元自体が無くなってしまいました。笑
それでもまだ塾で働いているので、仕事で役に立つ知識として生きているほうだと思うのですが、おそらく、人によって、学校を卒業して就いた仕事によっては、一生触れずに終わるような単元、科目も多いんじゃないかと思います。
しかし、思うのが、知識を持っていることによって損をすることはない、ということです。
前回の記事 で、サーバーがどうたらという話をしましたが、このサーバーの知識が全くなかった場合、多分私は仕事をするうえで不便だったでしょうし、また、サーバーを構築するのを外部の業者さんにお任せすると工賃を支払うことになります。(私は自分でやったので無料でしたが)
余りお金の話をするのが好きでは無いのですが、生徒目線でも一番身近でわかりやすい視点として、物事を知らないと色々なところでいわゆる工賃といった類のお金が発生します。
もちろん、工賃自体は、業者さんが持っている知識やテクニックを習得するのにかけてきた時間に対して当然支払われるべきものですので、作業をしてもらいたいけれど工賃を払いたくないという考え方は感心しません。もし払いたくないのであれば、自分で知識を持って、自分でいろいろなことが出来るようになる必要があり、そうすれば何をするのにも安く上がるのです。
また、大きな視点ですと、将来、仕事をするうえで知識があると選択の幅が広がると思っています。何も知識がなくても、今は色々な仕事が出来るかと思いますが、たとえばそれに一つ英語が喋れる、などと言った知識があれば、選択できる仕事は増えますし、私も数学やらが出来た、という能力(?)で、塾で働く、といった新しい選択が見えてきたのだと思います。
いわば将来の選択肢の幅を広げてくれ、節約にもつながる(?)ものなのではないかと思います。
また、働き始めてからも、意外なところに意外な知識を必要とする要素が転がっているものです。(サーバーを構築するときも高校や大学で履修した情報処理系の授業を必死に思い出しながら格闘しました。笑)
勉学とは、今の世の中、確かになくても多分生きてはいけるのですが、持っていると格段に人生を豊かにしてくれるものです。ただ使うか使わないかという短絡的な視点よりは、そういった広い視点を持って成長してもらいたいものですね!
今回はこのあたりで終わりにさせていただきます。
ひかり個別指導学院 下井草教室
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